JR西日本は、岡山・備後エリアに2023年度以降の導入を予定している新型車両227系について、車両デザインを発表しました。
愛称募集も予定
岡山・備後エリアの豊かで穏やかな気候や風土が表現されたデザインで、豊穣と穏和からの造語を用いた「豊穏の彩(ほうおんのいろどり)」がコンセプトに掲げられています。岡山の「桃」、福山の「バラ」、尾道の「桜」に通じるピンクが沿線を象徴するシンボルカラーに採用され、車両前面や連結部などに取り入れられます。
また、太陽の恵みや穏やかさを表現する淡い暖色のグラデーションが側面帯などに施されます。このエリアの現行車両の黄色や、かつての快速「サンライナー」塗装の暖色帯といった、これまで親しまれてきた車両のイメージを引き継いでいるとのことです(デザインと詳細は下図を参照)。車両デザインは、広島エリアの227系車両で実績のあるGKデザイン総研広島(本社: 広島市)が監修しています。
安全面と省エネ性能を進化させた227系車両は広島・和歌山エリアで営業運転を行っており、岡山エリアにも計101両(2両編成と3両編成)が山陽線などに順次投入されます。岡山エリアで初となる安全装置・設備が多く搭載されるほか、車椅子・ベビーカー用スペースやバリアフリートイレなどが設置され、誰でも快適な車内空間となります。
なお、将来にわたって利用者や沿線の方に親しみを持ってもらえるよう、この新型車両の愛称を募集することが決まりました。詳細については後日告知されます。